• 2026年4月16日

おちんちんが痛い、包茎が心配

亀頭包皮炎について

亀頭包皮炎とは、陰茎の亀頭や包皮の皮膚に細菌や真菌(カビ)が感染し、炎症が起こる病気です。亀頭と包皮の両方、またはいずれか一方が赤くただれ、痛みやかゆみなどの症状が現れます。子どもから大人まで幅広い年齢で発症します。多くの場合は外用薬(塗り薬)で改善しますが、まれに治りにくく、内服薬(飲み薬)が必要になることもあります。

〇 こどもの亀頭包皮炎

<原因>

こどもの場合、半数は仮性包茎の状態になっており、2~3歳頃になると包皮を手で少しむいてあげると亀頭が現れます。ただし、仮性包茎では包皮内に分泌物(恥垢)がたまりやすく、細菌が住みやすい環境になります。このような状態で、不潔な手でおちんちんを触ると、さらに細菌が入り込んで感染を起こし、おちんちんの先が赤く腫れてしまいます。その影響で、排尿時にしみて痛みを感じることが少なくありません。さらに炎症が亀頭まで広がると、亀頭の表面が赤くなり、ただれたような状態になります。この段階では、痛みがより強くなることが多いです。このような状態を『亀頭包皮炎』といいます。また、不潔な手で触れなくても、人の皮膚や日常生活の環境にはもともと「常在菌」と呼ばれる細菌が存在しています。むしろ、お風呂で石けんを使って強くこすりすぎると、皮膚のバリア機能が損なわれ、こうした常在菌が原因となって亀頭包皮炎を引き起こすこともあります。

<治療>

ほぼ塗り薬で、抗生物質入りのステロイド軟膏を塗って治療をします。
お風呂で包皮を無理にむいて洗うことは避け、入浴後に軟膏を塗りながら少しずつ少しずつむいてあげるだけ治ります。

○大人の亀頭包皮炎

<原因>

成人では、多くの場合、包皮にできた小さな傷をきっかけに症状が始まります。次第にその部分が赤くなり、ヒリヒリとした痛みやかゆみが現れます。さらに悪化すると、赤く腫れが強くなり、炎症が亀頭にも及んで、表面がねっとりただれたような状態になることがあります。原因としては、自慰行為や性行為による過度な摩擦などで、亀頭の皮膚粘膜のバリア機能が損なわれることが挙げられます。また、こどもと同様に、洗いすぎによって皮膚を傷つけてしまい、炎症を引き起こすこともあります。さらに、大人の場合は、細菌だけでなく、真菌(カビ)の一種である「カンジダ」によって亀頭包皮炎を発症することもあります。「カンジダ」は、私たちの生活環境や皮膚、口の中などにもともと存在しているカビの一種です。乾燥に弱く、強い感染力を持つわけではないため、健康な状態では皮膚に感染を起こすことはあまり多くありません。しかし、カンジダが原因で亀頭包皮炎を起こす場合、その多くは糖尿病のある方にみられます。特に、糖尿病に加えて仮性包茎や真性包茎の状態で、日常的に亀頭が包皮に覆われている場合は、カンジダが増殖しやすくなり、亀頭包皮炎を発症するリスクが高まります。また、「SGLT-2阻害薬」という糖尿病治療薬は、血液中の糖分を尿として排出する働きがあります。この薬は余分な糖を体外に出せる点が利点ですが、糖分を含んだ尿が包皮に付着することで、細菌やカンジダが増えやすい環境となり、感染のリスクが高まります。

<治療>

多くは細菌感染によるため、抗生物質を含むステロイド軟膏で改善します。また、炎症が亀頭まで及び、ただれが強く症状が重い場合には、外用薬に加えて内服の抗生物質を併用することもあります。これで十分な効果が得られない場合や、カンジダ感染が疑われる場合には、抗真菌薬の軟膏を用いて治療します。

☆亀頭包皮炎は、自然に軽快することもありますが、治るまでのあいだは痛みやかゆみなどのどのつらい症状が続くことが少なくありません。一方で、軟膏を使用すれば比較的早く改善するケースが多いので、お早めの受診をお願いします!

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