• 2026年4月15日
  • 2026年4月21日

経尿道的水蒸気治療(Water Vapor Energy Therapy:WAVE)

経尿道的水蒸気治療(WAVE)とは

前立腺肥大症の治療法の一つで、近年Minimally Invasive Surgical Therapy:MISTと言われています。簡単にいうと、前立腺肥大症の低侵襲(体に負担の少ない)治療です!

内視鏡を用いる経尿道的水蒸気治療(WAVE)は高温の水蒸気を前立腺に注入し、肥大した部分を縮小させる方法です。低侵襲かつ異物を体内に残さずに治療することが可能になります。日帰りが可能で、2022年に保険適用された治療法です。

 ≪適応≫

●前立腺肥大症による排尿障害(尿が出にくい・残尿感・頻尿など)

●尿閉(尿が全くでない)で尿道カテーテル管理中の患者さま

●薬物療法では十分な効果を得られていない場合

●ご高齢で既往症が多い患者さまなど

 ≪方法≫

痛みの軽減が必要なため、麻酔を使用します。砕石位(仰向けに寝て両脚を曲げ、左右に開けた体位)の状態でRezūm™(レジューム)というシステムを使用し、前立腺肥大組織に103℃の水蒸気を9秒間噴霧し、組織を約70℃まで上昇させ組織を壊死させる治療を行います。

水蒸気を利用しているため対流によってムラのない治療が可能です。治療時間は10分程度で、治療効果はおよそ2週間から1か月程度で現れ、長くても3か月後には排尿状態の改善が期待できます。

 水蒸気注入後、熱による前立腺の浮腫が生じるためすぐに尿道カテーテルを抜去すると浮腫の影響で逆に排尿できない場合があるため最低でも数日程度の尿道カテーテル留置が必要になります。もともと尿道カテーテル留置されている患者さまは約1か月程度の留置が望ましいとされていますのでご了承ください。

 ≪長所と短所≫

●長所としては従来の前立腺治療よりも体の負担が少なく(低侵襲)、外来での手術が可能となっています。排尿状態も長い期間維持できる効果の高い治療法です!

●短所としては一時的な排尿障害や炎症による発熱などもありますが、抗生剤処方や一時的な自己導尿やカテーテルの再留置などで対応し最終的には排尿状態も維持できています。ただ、前立腺重量が非常に大きい方などはこの治療法が適さない場合もあるため代替治療なども提案させていただきますのでご了承ください。

水蒸気治療にご興味がある患者さまは、まずはどうぞお気軽にご相談ください!

 

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