• 2026年4月15日

前立腺生検法について

前立腺生検法とは

前立腺の組織を採取し、悪性腫瘍(がん)があるかどうかを調べるための検査です。

≪目的≫

前立腺がんは早期発見・治療が必要なため早期診断が非常に重要です。また、腫瘍マーカーとなる前立腺特異抗原(PSA)の数値が高い患者さまなどは、炎症や前立腺肥大症が原因で高くなっている可能性もあるため、がんでないことを否定するための組織診断も重要になってきます。

≪方法≫

痛みを軽減するため、麻酔を使用します。砕石位(仰向けに寝て両脚を曲げ、左右に開けた体位)の状態で会陰部を剃毛の後に肛門より経直腸用超音波プローブ(直径2㎝の棒状の器具)を約10㎝挿入し超音波で前立腺の位置を正確に確認します。この状態で肛門と陰嚢の間より超音波で確認しながら生検針(通常の注射針より少し太い針で二重構造になっており、両者の間で組織を採取できる)を超音波探索下で確認しながら前立腺に到達させ、バイオプシーガン(生検針を素早く前後に動かせられる装置、そのため出血、組織の損傷をできるだけ予防できる)を用いて前立腺組織を数か所採取します。検査に要する時間は20分前後です。麻酔の影響で自排尿が困難になる可能性があるため、検査後1日間尿道カテーテルを留置する可能性がありますので、ご了承ください。

≪合併症≫

検査の合併症として、出血・血尿・疼痛・感染がありますが、いずれも重篤なものになることはまずありません。ただし、出血・血尿が出現する頻度は10%程度あります。そのため尿閉(血塊が膀胱に溜まり、尿を膀胱から排泄できない状態)を予防するために数日間尿道にカテーテルを留置することが稀にあります。また、疼痛・感染には適切な薬(痛み止めや抗生剤のお薬)を投与し、予防、治療します。
尚、肛門や直腸の疾患のある患者さまや、それらの手術を受けた方は検査できない場合や疼痛を伴うことが多いので、あらかじめ申し出てください。

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