• 2026年6月30日
  • 2026年7月2日

慢性腎臓病について

腎臓は、体の老廃物や余分な水分・塩分を尿として排出する働きをしています。この機能が低下した状態を腎不全といい、ゆっくり進行するものを慢性腎不全と呼びます。近年は、初期の段階も含めて『CKD(慢性腎臓病)』と呼ばれることが増えています。

日本では高齢化に伴いCKDが増えており、日本人の5人に1人(成人の約8人に1人)、約1330万人が該当するとされています。原因は腎炎よりも、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病や心臓病が多く、さらに喫煙・肥満・過度の飲酒・ストレスなどの生活習慣も影響します。

CKDは初期には自覚症状がほとんどありません。進行すると夜間頻尿、むくみ、息切れ、貧血などが現れますが、これだけで判断はできません。診断には尿検査(尿蛋白)と血液検査(クレアチニンやeGFR)が用いられます。

慢性腎臓病(CKD)の定義としては、

『次の①または②、あるいは両方の状態が3か月以上続く場合に診断されます。

① 尿検査・画像検査・血液検査などで腎臓の異常が認められ、特に尿たんぱく(0.15 g/gCr以上)やアルブミン尿(30 mg/gCr以上)がある場合
② eGFR(推算糸球体濾過量)が60 ml/分/1.73㎡未満に低下している場合』

※eGFRは腎臓の働きを示す指標です。

CKDは早期ほど症状が少ない一方で、対策しないと進行しやすいのが特徴で、腎臓の問題にとどまらず、心筋梗塞や脳卒中といった心血管疾患の発症や死亡リスクを高めることがわかっています。進行すると最終的には透析や腎移植が必要になるため、生活習慣の改善と早期発見が重要です。

腎・泌尿器科 岡村医院 06-6718-7848 ホームページ