泌尿器科について

男性泌尿器科のイメージ写真

当院の泌尿器科では、腎臓や尿管、膀胱と尿道までのおしっこの通り道や男性の生殖器(前立腺、精巣)に関わる病気を対象としています。
男性と女性では、対象となる臓器の形が異なるので、男性特有の疾患もあれば、女性が罹りやすい疾患もあります。実際には膀胱炎、頻尿、尿もれなど女性の方がかかる病気もあり、多くの方がその症状にお悩みになっています。さらに、男性特有の前立腺や精巣などの生殖器に関連する病気についても、当科で対応いたします。
泌尿器のトラブルについて、「性器付近のデリケートな部分に症状が現れるため、医療機関を受診することが恥ずかしい」と感じられる方もいらっしゃるようですが、放置していると病状が悪化し、治療が難しくなることもあります。
泌尿器に生じた痛みや違和感を我慢することなく、速やかに当院をご受診ください。
なお、女性の場合は「女性泌尿器科」、お子さまの場合は「小児泌尿器科」で対応いたします。

よくみられる症状

  • 尿が出にくい
  • おしっこの線が細い
  • 尿に血が混じっている
  • おしっこが近い
  • 排尿の回数が増えた
  • 夜間、何度もおしっこに起きる
  • 尿が残っている感じがする
  • 尿が漏れる
  • 腰や背中が痛む
  • 腎臓の辺りが痛む
  • 尿道から膿が出てきた
  • 健診などで血尿やたんぱく尿を指摘された
など

泌尿器科の主な疾患・症状

  • 夜間頻尿
  • 尿路結石症
  • 前立腺炎
  • 精巣上体炎
  • 腎盂腎炎
  • 血尿・尿潜血
  • 尿たんぱく
など

夜間頻尿

就寝しているときに尿意を感じてしまい、排尿のために1回以上起きなければならず、日常生活に支障をきたしている状態です。
年をとるにつれて起こりやすくなり、60歳以上では半数以上の方が夜間頻尿に悩んでいると言われています。
主な原因としては、まず就寝前に水分などを摂り過ぎているケースがあります。
飲料水だけでなく、お酒やコーヒーなどを過剰に摂取している場合も、夜中に目覚めてしまい、トイレに行くケースがよくみられます。
さらに、何らかの要因によって膀胱の容量が減少しているケースもあります。
高齢者の場合、加齢に伴って膀胱の筋肉が衰えることにより、膀胱の容量が低下することも考えられます。
このほか、高血圧や糖尿病、膀胱炎、尿道炎、前立腺肥大症、過活動膀胱などの病気が原因のこともあるので、きちんと治療を受けておくことが大切です。

尿路結石症(結石性腎盂腎炎)

腎臓や尿管、膀胱、尿道などに結石ができてしまう疾患です。
結石が腎臓内にある間はとくに痛みは出ないことも多いのすが、結石が尿管に移動して尿管などに詰まるようになると、背中や腰から下腹部あたりにかけて激痛が走り、嘔気や嘔吐を伴うこともあります。

世代別では、30~50歳くらいの男性と閉経後の女性に発症しやすいと言われています。
結石が小さいうちは自然に排石されるのを待ちますが、大きな結石や自然排石が難しいと医師が判断した場合は、内視鏡手術などによって結石を取り除きます。

結石性腎盂腎炎

腎臓や尿管にできた結石によって尿の流出の停滞が起こり、細菌感染が起こる病態です。
通常の腎盂腎炎よりも重症化しやすく、高齢者や併存疾患が多い方などは致命的(全身の細菌感染に至った場合)になるリスクが高く早期診断が必要であり、場合によっては速やかな尿のドレナージ(尿の流出を促す)を要する外科手術なども必要になる可能性もあります。
症状としては結石による疼痛に加え38℃以上の高熱が持続、悪寒や震えなども起こしている場合などは抗生剤のみの治療では要注意で外科手術を含めた入院加療が必要になる場合があります。

前立腺炎

前立腺に炎症が起こっている状態です。
診断をつけるにあたっては、問診や検尿のほか、前立腺の触診、超音波検査、血液検査などを行って炎症の度合を調べます。
なお、前立腺炎は急性前立腺炎と慢性前立腺炎に分けられます。
このうち急性前立腺炎は、尿中の細菌による感染が原因となり、発熱や排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿などの症状が起こります。
前立腺が腫れていくと、尿道は圧迫され、排尿障害が起きることもあります。
一方、慢性前立腺炎は20~40歳代の若い世代に起こることがあります。
主な症状は、陰部の不快感、排尿時の痛み、射精時の痛み、精液に血が混じるなどです。

精巣上体炎

精子が形成される精巣に覆いかぶさるような部位にあり、成熟した精子を貯蔵する機能を持っているのが「精巣上体」です。
性感染症であるクラミジアや淋菌をはじめとして、腸内細菌の大腸菌、緑膿菌に感染することによって精巣上体が炎症を引き起こすと、陰嚢の腫れや疼痛、発熱などの症状が出現します。
とくに、尿道カテーテルを留置している患者さま、前立腺炎や前立腺肥大症、尿道狭窄などが起きている患者さまは精巣上体炎になりやすいです。
治療に関していうと、原因菌を見極めたうえで、患者さまに合ったお薬(抗生剤)を処方いたします。

腎盂腎炎

腎盂腎炎には、基礎疾患のない方が発症する「急性単純性腎盂腎炎」と、基礎疾患を持つ方が発症する「複雑性腎盂腎炎」があります。
このうち急性単純性腎盂腎炎は、比較的若い女性に発症しやすく、主に大腸菌による尿道からの上行性感染となります。
主な症状は、発熱、悪寒、腰背部痛、嘔気などですが、患者さまによっては血尿や頻尿などもみられます。
治療に関していうと、抗菌薬を使用し、利尿を促進させることで治癒することが多いです。

一方、複雑性腎盂腎炎は、尿路結石や前立腺肥大症などの患者さまによく起こります。
とくに、尿道カテーテルを留置されている方はリスクが高くなります。
主な症状ですが、無症状の場合もあれば、腰や背中の軽度な痛みや微熱がみられることもあります。
治療においては、基礎疾患の治療が中心となりますが、さらに抗菌薬などを使用することもあります。
結石性腎盂腎炎は複雑性腎盂腎炎の範疇に入りますが、結石性腎盂腎炎に関しては特に要注意です。
腎臓や尿管にできた結石によって尿の流出の停滞が起こり、細菌感染が起こる病態です。
通常の腎盂腎炎よりも重症化しやすく、高齢者や併存疾患が多い方などは致命的(全身の細菌感染に至った場合)になるリスクが高く早期診断が必要であり、場合によっては速やかな尿のドレナージ(尿の流出を促す)を要する外科手術なども必要になる可能性もあります。
症状としては結石による疼痛に加え38℃以上の高熱が持続、悪寒や震えなども起こしている場合などは抗生剤のみの治療では要注意で外科手術を含めた入院加療が必要になる場合があります。

血尿・尿潜血

尿潜血とは、肉眼ではよく分かりませんが、尿の中に血液の一部である赤血球が混じっている状態のことです。
顕微鏡で見ると血液成分を確認できるのですが、患者さま自身は無症状であることがほとんどなので、健康診断の尿検査で発見されることが多くなっています。
尿に血液が混じる原因としては、腎臓や尿管、膀胱、尿道、前立腺などに何らかの異常が起きていることが考えられますが、尿潜血だけでは原因を特定できないので、さらに詳細な検査が必要になります。

血尿(肉眼的血尿)は、文字通り患者さま自身でも「尿に血液が混じっている状態」を確認できます。
赤い色の尿が出てくるため、驚く方も多いと思いますが、この中には、お薬で治療できる病気もあれば、重篤な病気のこともあります。出血を伴った膀胱炎(出血性膀胱炎)は軽症として治療できることが多いですが、悪性疾患(膀胱がん、腎盂尿管がん、腎がん、前立腺がんなど)が隠れていることもあり診断には十分な画像精査が必要である。
早期に治療を開始することで治癒が期待できる病気も数多くあるので、血尿が見られたときは、すぐに当院をご受診ください。
エコー検査や尿細胞診、生検などを行って、血尿のもととなる疾患の早期発見に努め、治療を進めてまいります。

尿たんぱく

健康な方でも尿中に微量のたんぱく質が含まれていますが、その量が一定量以上排泄されている場合は「たんぱく尿」と診断されます。
この場合、腎臓などの泌尿器に何らかの疾患がある可能性があるので、その原因をしっかり調べる必要があります。
なお、たんぱくが尿中に漏れ出す原因の中には、激しい運動やたんぱく質が過剰に生成されるなどして排出してしまう生理的たんぱく尿のケースもありますが、慢性糸球体腎炎やネフローゼ症候群、糖尿病腎症などのケースも多く慢性腎臓病に至っているケースもあります。まずは当院を受診し、必要な検査を受けるようお勧めいたします。

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